ライブを盛り上げてくれるシャイニングダンサーズの紹介を挟み、シアターシャイニングのロゴがスクリーンに映ると、期待に満ちた歓声が会場を埋め尽くします。昨年11月から今年の1月にかけて発売されたシアターシャイニング曲のトップを飾ったのは、谷山さん、宮野さん、鳥海さんによる「ポラリス」。ぴったりとしたスペースパイロット風の黒い衣装で登場した3人は、前方ステージの左右と後方ステージからそれぞれクレーンに乗り、スタンド席のすぐそばまで大接近！　ライブということで「ナツキ、トキヤ、セシル、出撃する！」「手ごわいエネミーめ！」「ヒューマノイドアームズ、ミッション終了。帰還する」などのセリフが入る特別バージョンの「ポラリス」が披露されました。続く「Pirates of the Frontier」では、海賊風の衣装を身にまとった鈴木さんがセンターステージに登場。白い海賊衣装の前野さんは上手後方、赤い海賊衣装の寺島さんは下手後方から海賊風のダンサーを引き連れトロッコに乗り、前方ステージを目指します。そして、前方ステージに3人の海賊が集結すると、剣や銃を使った剣戟を繰り広げました。そんな激しいステージから一変、闇夜に浮かぶ赤い月と塔がスクリーンに映し出されると、センターステージの迫りからマントで全身を覆った蒼井さん、鈴村さん、諏訪部さんの3人がひとりずつ出現。「BLOODY SHADOWS」のサビでは、それぞれが数メートル上にある全方向スクリーンの前にフライングで上がることで、月夜をさまよう吸血鬼と見まごうばかり……。シアターシャイニング曲のラストを飾るのは「エヴリィBuddy！」。前方ステージの階段が開くと、そこにはなんと本物の車が！　左ハンドルの運転席にはスリーピース・スーツをビシッと着こなした森久保さん、助手席にはホルスターをつけ、シャツの腕をまくり上げた下野さんを乗せ、車はそのままセンターステージに向けて発車。間奏でホイッスルを吹いたり、ダンサーも警官風の衣装だったりと往年の刑事ドラマのような演出に、バディを意識した背中合わせになるダンスなど、曲の世界を余すところなく見せてくれました。

シアターシャイニングの世界で盛り上がったあとは、ST☆RISHパートへ。ブラックを基調にしたST☆RISHメンバーのお揃い衣装にチェンジしてトップを飾ったのは、アニメの主題歌でもある「シャイン」を歌う宮野さん。「Touch me…」で衣装の裾をまくり上げたり、「Kiss me…」で投げキスをしたりと、そのセクシーさにクラクラが止まりません。続いて聞こえてきたのは、澄んだヴィオラの音色……。生のヴィオラ演奏とコラボした谷山さんによる「The New World」、寺島さんが人生初のギターで弾き語りをした「木漏れ日ダイヤモンド」。そして、寺島さん＆谷山さんによるデュエット「EMOTIONAL LIFE」が続けざまに観客を魅了します。諏訪部さんの「Mellow×2 Chu」ではドットイメージを使った演出があったり、「メロメロしたいレディはどこだい？」「オレとしようよ」というコールで観客を煽ったりとレンらしい大人の魅力が満載！　続く下野さんの「すべてを歌にっ！」では、「Hop,step,jump！」の歌詞を掛け声にワイヤーを使って数メートルの高さまでジャンプをした下野さんが、並んだダンサーをひとりずつ大きなジャンプで飛び越えていく演出があるだけでなく、空中での前転と後転を続けざまに10回近く連続させ、ラストは大きなジャンプでポーズ♪　鳥海さんの「GREEN AMBITION」では、ステージの真上からシャンデリアのように降りてくるドットイメージという自在に形を変える照明が、セシルの曲を神秘的に曲を演出します。諏訪部さん＆下野さん＆鳥海さんの「Code:T.V.U」でトロッコに乗った3人が会場をめぐり、センターステージ迫りに縦一直線に並んで歌った際の一体感は、言葉では言い表せません。「SECRET LOVER」では、宮野さんがイスとステッキを使ったジャズダンスで観客を魅了します。そして、トロッコに乗って登場した鈴村さんの歌う「静炎ブレイブハート」には、会場中が「Blaze」のコール&レスポンスで応えます。ピアノの生演奏から始まった鈴村さん＆宮野さんのデュエットでは、ふたりがささやく「ORIGINAL RESONANCE」がぴったりと重なり合うたびに大きな歓声が上がり、会場を埋め尽くします。

続く「マジLOVE2000％」では、各々がアルファベットの「S・T・A・R・I・S・H」を描くシーンでのコール＆レスポンスから全力全開！　会場が一体になる最高のステージが繰り広げられました。

そんなアツいステージを見せてくれたST☆RISH メンバーのMCでは、それぞれのソロを終えての感想が語られます。1日目のトークでは、「楽屋でもずっとギターを練習していました」と寺島さん。谷山さんからは「1stライブのことを懐かしく思っていました」という話題が。当時は「みんなで下野さんの歌に突入しよう！」となっていたけれど、今となってはいろいろな舞台装置を使った演出が激しくて「もう突入できない領域に行っちゃったよね……」と感慨深げ。そんな下野さんのジャンプを「裏ではみんなで応援していたんです」と宮野さん。2日目のMCでは「すべてを歌にっ！」のラストで下野さんが逆さまに吊られていたことが話題に。ST☆RISH メンバーは裏で「ひっくり返っちゃったよ!?」と慌てていたそうですが、実はこの演出は下野さんがあえて提案したもので、逆さになって手を振るというアクションを狙ってチャレンジしたんだそうです。それぞれの演出プランへのこだわりなどが語られ、今日でライブが終わってしまうのがさみしい、次はツアーがしたい、真斗はヘリで登場、那月ならステージで料理をする、セシルはゾウに乗って登場……などなど夢は尽きませんが、ライブはいよいよ終盤に。ST☆RISHパートの最後を飾る曲は「サンキュ」。『うた☆プリ』がここまで来られたのも、作品を応援してくれているファンの皆さんのおかげ……という感謝の気持ちがこもった歌声が、優しく会場を包み込みました。